「熊本いきなり団子」という珍しい地域団体商標が登録されました。地域団体商標とは、地域名称+商品名+産地等を表示する際に慣用されている文字からなる商標であっても、一定の条件を満たしている商標については、地域経済活性化及び産業競争力の強化を図る目的として、登録を認ている商標です。
ここで問題となるのが、「いきなり」という言葉は、産地等を表示する際に慣用されている文字に該当するのかどうかということです。これまでにも、産地等を表示する際に慣用されている文字としては「本場」「特産」「名産」などが認められています。一方で、「本家」は、産地等を表示する際に慣用されている文字とは認められていないので、登録を受けることができません。
今回、「いきなり」は産地等を表示する際に慣用されている文字として認められたのですね。 「いきなり」とは、熊本の方言で「直ぐに」や「不意」という意味を有する言葉のようです。って、これは熊本の方言ですか?「いきなりステーキ」とかありますよね。 いきなりが熊本の方言
熊本県の商標登録といえば、言うまでもなく、「くまモン」ですね。ゆるキャラブームの先駆けとなったキャラクターで、これを機に、キャラクターの商標登録が増えました。
「くまモン」に関しては、図形だけでなく標準文字での登録もありますし、様々な区分で登録がされています。
熊本県の名産の一つに、からし蓮根があります。からし蓮根とは、指定商品にあるように、「輪切りした蓮根の穴に辛子味噌を詰めて揚げた蓮根」のことです。
江戸時代に熊本藩で創作された料理で、蓮根を輪切りにした断面が細川家の家紋と似ていることから、門外不出の料理とされていたという言い伝えもあるようです。